「しょぼい喫茶店の本」を読んで 

とあるテレビ番組で、著者である池田さんの経営する喫茶店が紹介されていました。

 

その名も「しょぼい喫茶店」

 

しょぼい喫茶店といっていますが、中はいたって普通の喫茶店です。

 

興味深かったのは、その喫茶店を立ち上げた経緯です。

 

著者の池田達也さんは、大学生の時就職活動をしていたが、なかなかうまくいかず人生をあきらめようとしていたところ”えらいてんちょう”で知られる宮内春樹さんと、カイリュー木村さんとのTwitterでの出会いから喫茶店を開くことになりました。

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とんとん拍子に喫茶店の開店までこぎつけ、経営も順調に進んでいたのですがやがて集客に苦慮するようになり、一時は経営の危機に陥ったこともあったそうです。

 

ただの喫茶店というわけではなく、お客さん同士やお店の方と会話を楽しむ喫茶店として注目を集めています。

 

本の中で、

『働いている間ずっとスイッチを入れ続けている、あの感じが本当に無理だった。「ちゃんとしていなきゃいけない」。あの感じがすごく疲れてしまう。』

『自分はちゃんとしているつもりでも、誰かの機嫌を損ねてしまっているかもしれない。じゃあ自分はもっとちゃんとしないと。もっとしっかり演じないと。もっともっと本当の自分を捨てて、だめな自分を見せないようにしなければ。』

といった一文があるのですが、その気持ちわかるなあと思いました。

 

そんなこんなで、仕事環境として向いているかもしれない自営業をしてみようと考え、自由度の高い空間がいいなあという理由から何となく喫茶店を始めるに至ったとのこと。

 

本の紹介なんかを見ると、就活に失敗した若者が何となく喫茶店を開いて緩く営業しているといった印象を受けますが、読んでみるとわかりますが、それなりの行動力があったからこそ喫茶店を始めることができたし、試行錯誤の大変さがあったりそこから得られた経験から今の喫茶店の経営を維持できているのだと感じました。

 

実際に喫茶店を経営するうえでの苦労もリアルに描かれているので、喫茶店やってみたいなと漠然と考えている方にとって結構参考になるかもしれません。

 

また、出資を得る方法などは今どきの方法なんだなと思いましたし、しょぼくないきちんとした経営者ですよね。

 

嫌いじゃないから頑張れる、続けられるといった考え方は現代社会に生きるサラリーマンにとっても大切なことですよね。

 

嫌なことへの対価をもらっているとか、そういったモチベーションではいい仕事はできないしなにより続かないです。

 

昔に比べると多様性のある社会になってきているとは思いますが、働くということになるとサラリーマンというカテゴリーが多勢を占めている現代。

 

こんな考え方、働き方もあるんだなという気付きを得られる、良い意味で肩の力をぬいてくれるような本だと感じました。

 

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